2歳前後の夏にふと脳裏をよぎる、「そろそろおむつ外さなきゃ」。
早生まれのお子さんだと「来年幼稚園!」と焦る頃。
それ以外のお子さんは「まだ来年があるから…」と胸を撫で下ろしつつも、次の夏のことを思うとモヤっとするのではないでしょうか。
「下半身裸で3日間」「やり始めたら1週間」などスピード重視で濃厚な方法も聴きます。
長女の時は、地域開放で当時通っていた保育園の保母さんの話を聴いたり、図書館でトイレトレ本を借りたり、こどもちゃれんじの教材に頼ったりしましたが、いまいち合わなかった。
焦ってイライラしたり、漏らした時に怒ってしまったり、長女にも嫌な思いをさせただろうなと反省。
(本人は全然覚えてないから安堵です)
今思えば、子供の数だけ筋道がある。
人間だからマニュアルどおりにいかないのは当然なわけで。
次女の時に、次女だけに時間を割けないという理由もあるけれど、気張らず半年かけてのんびり取り組んだところ、楽にオムツ卒業できました。
なるようになれ!と取り組むしかないですが、長期間・省エネ(親の労力、気持ちの振れ幅のこと)な方法をご紹介します。
条件が合うお子さんは、トイレトレが楽になるかもしれません。
条件
1:日中子供と一緒にいる
2:うんちのモーションが分かりやすい
3:冬~春から取り組み始めることができる
4:紙おむつの予備が沢山ある
(2歳半以降、3歳推奨)
手順
まずはトイレに慣れ親しむ
トイレトレーニングを始める前に、トイレに入ったり、座ってみたり、慣れ親しむことが大事です。
特に一人目のお子さんだと、トイレは親しか入らない空間なので最初はすごく警戒し、泣かれる。
教育テレビのトイレの歌や、こどもちゃれんじを受講していたらトイレのDVDなどを活用してトイレを楽しむ。
この段階で、補助便座を用意。
用を足すことは関係なく、座ることに慣れておく。
前にハンドルがついているおまるタイプだと、股を広げて座るので力むことが出来ず、それが気に入らない長女には合わなかった。
上記の補助便座に変えると、膝を前に持ってこれるので、力みやすくトレーニングがスムーズに進んだ。
トレーニング終了後も、大人と同じ便座に一人で座れるようになるまでの間、自分で設置して一人でトイレ完了出来るので腰痛持ちには大変助かった。
また、ごほうびシールが結構有効だったので、用意すると良い。
トイレトレ用シールは台紙がトイレの内容になってるので貼って楽しめるが、値段が高い。
シールと、それを貼るノートがあれば、なんでもいい。
我が家はこどもちゃれんじの付録(トイレ用ではない)を使った。↑座れたらシールを1枚貼る。
冬~春に開始する
「今日から○○は、トイレでうんちするよ!」としっかり宣言する。
子どもに説明することが大事。
子どものうんちのサイクルに合わせて、出そうな時間帯は注目しておく。
お決まりのモーションがある子は分かりやすい。
(物陰に隠れる、決まった態勢をするなど)
力みだしたら、すかさずトイレ前へ移動し、トイレに座らせる。
出たら、トイレに来てくれたこと、トイレで排泄できたことを一緒に喜ぶ。
・子どもは移動を嫌がるけれど、抱っこで移動する。
・そのうち、モーションを見て突進してくる親に泣いて逃げたりするけれど、毅然とふるまう。
・オムツに出てしまった時は仕方ない。
処理の時に「次はトイレでがんばろ~」など軽く言っておく。
ひたすら繰り返し、トイレ移動を嫌がらなくなったら、出る前に自分から「うんち」と言えるようにするなど、段階を経る。
地道に続けると、1か月で軌道に乗ると思う。
うんちが安定したら、おしっこ開始
「今日からは、おしっこもトイレでするよ」と宣言。
寝起き、外出前、ご飯前、お風呂前、就寝前と、分かりやすいタイミングでトイレに連れて行く。
○時間置きなど神経質にならなくても良い。
↑しつこいと親も疲れるし、子どももトイレを嫌になる。
おしっこが出なくてもいい。
座れたらシール。
オムツに出ているのを見つけたら、「おむつに出てるよ」と教えて新しいおむつに変える!
ほとんどの親御さんが、オムツを変えるのは約○時間おきと時間で決めていると思うけど、今後は出ていたら本人に言って毎回変える。
おしっこが出た感覚を覚えさせる為。
気張らず続けていると、座った時に出るようになってくる。
本人もおしっこが出る感覚が分かってきて、出た後や出る前に言えるようになってくる。
一進一退することなので、一喜一憂せずのんびり続ける。
トイレ以外は、おむつを履いているので失敗して漏らすこともない。
ただ、ダラダラと失敗ばかりにならないように気を付ける。
「もう出来る身体になってきたのに、やる気がないのかな?」と分かる日があれば、『おむつに出す前にトイレに行くこと』を再度子どもに確認し直す。
その辺りのさじ加減は、それぞれの親子のやり方でいいと思う。
そのうち、おむつが1日中濡れない日が出てくる。
(夜間については、本人の意思や慣れとは関係なく身体的な機能-抗利尿ホルモンの夜間分泌不足・膀胱の大きさ-に左右されるので、ここでは触れません)
連続で2,3日濡れなかったら、余裕のある日にトレーニングパンツを履かせてみる。
6層は厚すぎるので、4層がおすすめ。
これも、本人に「今日からお姉ちゃんパンツ履いてみない?」と確認。
(その子に分かりやすい名前でOK。パンツマン・お兄ちゃんパンツなど)
嫌がれば、紙おむつのままでも良い。
本人が「履く」と言う日まで延期の方が良い。
注意:焦りは禁物。
(例)5日間成功が続いたので、半ば強引にパンツを履かせたところ、その10分後にお漏らししたことがある。
酷い日は1日に4回も漏らした。
おむつに戻し、本人が履くと言ってから履かせたら、安定した。
仕上げ
ここまで来たら、身体はほとんど出来上がっている。
それでも失敗した時は、本人の不安な気持ちやいつもと違う環境(布パンツ)が悪影響して漏らしてしまうのだと思う。
パンツになった途端にお漏らしをする場合は、時期尚早としておむつに戻す。
「夜や外出時はおむつ、日中はパンツ」など、無理のない範囲でパンツの時間を設定し、段々長くしていく。
また、本人がシールの存在を忘れる(パンツでいること・トイレで排泄することが当たり前になる)までは、シールはトイレの近くに置いておくと便利。
突然「シール!」と言われて焦ることもない。
最後に
『急がなくても、頑張らなくても、いずれは取れる。リラックス!』
まとめ
- うんちから始めると楽
- パンツはおしっこの成功率が高くなって本人が「履く」というまで待つ
- パンツになってから漏らすなら、おむつに戻して不安を取りのぞく