国立民族学博物館(大阪府吹田市)通称「みんぱく」が大好きな小1長女。
3回目の訪問で、「みんぱく図書室」を見学しました。
66万冊の蔵書!
5層からなる書庫内は圧巻です。
今回は、レストランにも入ったのでエスニックランチができて満足。
そして、毎度書いているけど、やっぱり全然時間が足りない…!!
毎回時間切れで不完全燃焼のまま岐路についています。
目次
一番近い駐車場
万博自然公園の日本庭園口駐車場。
外周道路の一番内側(一番右の車線)を走り、右へカーブした辺りに右へ曲がる入口がある。
先が見えず見落としやすいので、「あと70m」という標識が出たら、減速してね。
太陽の塔の背中側にある駐車場。
背中の顔は、「過去」を表していた記憶が。
(写真では見にくいです)
自然文化園の日本庭園前ゲートです。
みんぱくへ行くには、右端の入り口を通って、右手へ。
自然文化園の入園料は払いません。
入るとすぐそこに、みんぱくが見えます。
お正月の色ドリ
この日は、2017年最初の開館日。
いつもはシンプルな入口が、お正月ムード満点で綺麗だった。
そして、2階のナビひろばでは、年始年末展示イベントとりが開催中。
今年の干支の酉にフューチャーした企画を観られます。
ひとくちに「トリの展示」と言えども、水差しなどの生活用品、舞踏の衣装、シャーマンの仮面など、いろんな種類の資料があります。
トリの関連書籍、絵本も揃えられていて、さすがみんぱく。
↑ここに集められていないトリ関連資料もデータベースから検索でき、展示場所など詳細を調べられる。
お気に入りの「トリ」に投票もできます。
コインロッカー
冬は、分厚いコートを着ますよね。
展示場は暖房が効きすぎて暑いということはないけれど、長時間の滞在が分かっているので身軽になりたい…。
ということで、入口入ってすぐ左手に、コインロッカーがあります。
1回100円、返却式。
展示
音声ガイド
みんぱく音声ガイド(無料)を借りると、本当に、1日では回りきれません。
みんぱくの展示資料はボリューム満点です。
今回もガイドを借りたので、かいつまんで観覧。
↑インドネシアのミ・バソの屋台。
音声ガイドでは、汁そばが調理されていくさま、列をなしているお客さん、美味しそうな汁そばの映像が見られる。↓
アメリカ展示で見つけた、ペルーの「コチニール染料」。
アレルギーの原因になることが分かってきたとはいえ、食べ物にも使われています。↓
アップ↓
これの正体は、音声ガイドで詳しく分かる…。
ギャー。
知っていたけど、画像を見るのは初めてやわ。
音声ガイドは、観覧券売り場の奥で借りられます。
展示場クイズみんぱQ
去年と一昨年の夏休みにも開催されていました。
無料で参加出来ます。
今回は、アイヌの文化編。
クイズを始める前に、長女に「アイヌって何?」と訊かれたので(当然だ)、北海道の先住民族と答えた。
話が変わるけれど、
沖縄の展示資料を見て「沖縄って外国みたい」と言うので、「そうだよ!沖縄は、昔は外国やってん」と答えたものの、琉球という名称がすぐに思い出せなくて、ごにょごにょしてしまった。
脳みそに蜘蛛の巣張ってるな…。
アイヌの文化に関するクイズは全部で9問。
例えば問題の一つは、「祭壇の前に立っているマネキンは、右手にもった棒状のもので何をしているでしょうか?」(上の写真)
各設問の選択肢は4つ。
展示の解説を読んでも直接答えが書いていない問題もあり、今回は難しく感じたー。
長女は6問正解、私は8問で、全問正解できなかったー。
毎回、その地域の文化について学べるから、楽しい。
長女は夏休みだけだと思っていたので、思わぬサプライズに超喜んでいた。
民族音楽
私は高校生の時に、新聞の広告に載っていた通販で民族音楽のCD集を分割払いで購入した過去があります。
そのCDは、民族音楽っていうか、おっさんがつぶやいてるだけとか、村の子どもたちがだらだらと叫んでるだけとか、ずっこけてしまうような曲も入っていて面白かった。
みんぱくでは、「音楽展示」をまとめたパートがあり、実物の楽器の展示だけでなく、演奏風景も映像で見られる。
聴いているだけでは理解しにくいリズムの解説など面白い。
民族音楽が好きな人は、「みんぱく図書室」の視聴覚室へ行ったらいいよ。
ビデオやCDが多数揃ってたから、テンション上がると思います。
言語
「言語展示」のパートに、点字を打つ(正確な動詞が分かりません。書く?)道具があります。
一昨年に来た時にも触ったけれど、打ち方を間違っていました。
裏返して凸側を読むので、打つ時は、右端から左右を反転させて点字を作らないといけません。
その仕組みを理解した長女、めっちゃハマって打ちまくっていました。
慣れた人は、話す速度と変わらない速さで書くことができるらしく、驚きました。
言語展示ブース内に、置かれている動物の椅子。
ヒョウ?ジャガー?↓
めっちゃ可愛い。
これもどこかの民族の工芸品のようで、解説まであります。
椅子はいろんな種類があって、すべすべして気持ちいい。
これ、買ったらいくらするんだろう?
一点ものだよね…。
レストラン
昨年、一昨年と混雑していて、満員で入ることができなかった、レストランみんぱく!
今回は、12時半過ぎの入店で、空いていましたー!!
13時を過ぎると、ほぼ満席。
長女は、鶏肉のフォー、950円。
鶏肉が多く食べきれないほどだった。
汁は、レモングラスの香りが効いてサッパリしている。
麺はたくさん入っていたが、長女ペロリと食べた。
ツルツルで喉越しの良い、半透明の麺。
長女、パクチー初体験。
…結構口に合ったらしく、この状態で食べていた。↓
長女は、葉っぱは小さい欠片しか食べてなかったけれど、レモングラスもパクチーも苦手な私は汁に浸けることすら出来なかった。
小1で母を超えたな。
私は、牛肉のフォーランチ、1,420円。
本当は、ナシゴレンが食べたかったけど、今日は作っていないとのことで、撃沈。
汁は、しょうゆ味?
エスニックな感じがしない。
鶏肉のフォーより汁の味が濃い。
牛肉は少なくて、鶏肉との差が酷いと思った。しかもバラ肉っぽかった。
炒飯は、塩味は薄いけど、辛みとパクチーの香りが効いていて、結構辛かった。
春巻きは、白い皮がパリパリで中身も美味しかった。
デザートは、タピオカミルク。甘すぎなくて嬉しかった。
長女がすごく気に入ってほとんど取られちゃった(笑)
みんぱく図書室
今回のメインです。
図書館好きな長女と私。
みんぱく図書室の存在は前回に知りましたが、なんせ時間が足りなくて。
次回に持ち越ししていました。
入館前
1階インフォメーションや2階観覧券売り場などで、図書館利用の旨を伝え、セキュリティーカードを受け取る。
図書室へのエレベータ内では、右手側の壁についているタッチ部分にセキュリティーカードをタッチしないと3階へは行けない。
3階では、看板に従って進み、図書室入口へ。
↑写真左手奥に、図書室の入口。
セキュリティーカードをタッチして入館。
入ってすぐ右手の図書カウンターで受付用紙に記入する。
(氏名、来館目的等)
・飲食禁止
・資料撮影禁止
・通話禁止
初めての人は、丁寧に説明してもらえます。
貴重図書などの一部をのぞき、約66万冊の蔵書をどなたでもご利用いただけます。
(蔵書内訳…日本語図書:約27万冊、外国語図書:約39万冊)
18歳以上の人は貸出も出来るそうです。
普段通っている市民図書館とは違い、ピリッとした雰囲気が漂っている。
長女は静かな環境が好きなので、嬉しそうにしていた。
視聴覚室
トイレの近くに視聴覚室があり、覗いているうちに、長女がビデオを観たいと言い出したので、好きなのを選ばせたら、コレだった↓
今まで来訪した2回を回想すると、長女は、世界の食事(調理風景、食事風景、内容)や民族衣装が好きな様子。あと、風呂場やトイレ。
すごく素朴な衣装を「かわいい」と言って見とれていたりする。
例えば、コレ↓
娘の感性を知る機会なので、楽しい。
(写真はクック諸島民の教会衣装)
私はコレを観ました↓
各自、50分ほど視聴。
その後、書庫へ移動。
視聴覚室には、「これって民族学に関係あんのかい!?」とツッコミたくなるようなテレビドラマのDVDまであって、面白かったです。
(よく考えると「風俗」分野になるんだろうな。「性風俗サービス店」という意味ではないよ)
書庫
上の写真にある「のぞいてみよう、みんぱく図書室」には、書庫内の見学経路が書いてあります。
私たちも、くるっと見学してみました。
まず、匂い。
古い本の匂いが充満している!
所狭しと集められた膨大な本の量!!
薄暗い書庫内の照明は、感知式。
でも点かないところもあって、少し怖かったり。
各層へ移動できる狭い階段もあり、ワクワクした。
長女に何の本が見たいか尋ねたら、「モンゴル」だと。やはり。
モンゴルの書架を探して歩く。
中国、朝鮮半島、台湾、チベット、満州…看板を読むだけでも楽しいなー。
こんなに壮大な図書館初めて。
モンゴルの棚を見つけて、しばらく読んでいた。
小学生が見られる本は、スーホの白い馬という絵本や、学習用のモンゴル紹介本、旅行用モンゴル語の本くらい。
しばらくしたら、もう飽きたーと言うので、移動。
4層目の、日本の都道府県別になっている書架を探検。
神奈川は三文字だから見つけやすいのか、自分で見つけていた。
自宅のある場所の歴史の本を一緒に読んだ。
旦那の趣味に合うので聞かせたい内容だった。
しばらく書庫にいたけれど、もう子ども用の本がいいと言うので、展示場の「探求ひろば」へ移動することに。
まとめ
・図書館好きな人は「みんぱく図書室」おすすめ
みんぱく図書室は、無料ゾーンなんですよね。
無料ゾーンは他に、探求ひろば、ビデオテーク、ミュージアムショップ、レストラン。
気軽に行ってみてほしい、みんぱくです。
みんぱくに来ていつも思うのは、伝統的な生活風習って日本でも減少していると思うのだけど、世界中でもそうなのかな?
近代化が進み、今の一瞬一瞬にも地球上から何かが消え去っているのではないか?
それを集めて記録するのってすごく大切なお仕事よね…とか。
色々考えてしまう。
さて、次の春休みはどうなる!?
またみんぱくなのか!?
(今回、好きなスケートや気になっていた大坂城よりも、みんぱくを選んだ長女)
そろそろ、USJとか別の場所に遊びに行きたいとこっそり思う、むーち(@mu_chiblog)でした。
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