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トラブル

小学生の不登校4「自己実現期」できることが増え、不登校解消へ向かった。

更新日:

長女(小学1年生)の不登校がどのように回復したかをまとめるシリーズです。

今回は、「自己実現期」です。

教室で授業を受けられるようになってきた長女。

でも、母子登校だし、給食を教室で食べることが出来ません。
完全復帰までの道のりは、あと少しです。

どのように「自己実現」していったのでしょうか。

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(投稿日:2017年4月26日)

自己実現期とは

「不登校の始まりから終わり」を、本人の行動や関りの基本、援助の主眼点などの違いから、「混乱期」「他罰期」「内面成長期」「行動探索期」「自己実現期」の各期に分けたものの内、5番目の時期のこと。

出典は『登校拒否のパターンと各期の援助のパターン(作成:佐賀県教育センター)』より。

不登校のパターンと各期の援助の基本

かかわりの基本

  • 暖かく見守る
  • 軽く励ましを与える

気力・体力が充実し、ぐんぐんと回復へ向かう時期です。

でも、ふとしたきっかけで嫌だったことを思い出したり、気力が萎えてしまい、足が止まったり、以前までの登校渋りが顔をだすこともあります。
担当のスクールカウンセラー(SC)は、そのことを「イヤイヤ」と呼んでいました。
「イヤイヤが出てますね~」とか。

親は、登校渋りが出ると、このまま昔に戻ってしまうのではないかと焦ってしまいます。
日によって行けたり、行けなかったりで、イライラを感じる時期でもありました。
SCも、「今が一番、精神的に疲れると思います」と言っていました。

一挙手一投足にイライラせず、「回復に向かっているから大丈夫」と心に波風立てずに、穏やかにいられれば、もっとよかったなと思います。

留意点

  • 欠席を休息と考える
  • 明るく活動的になっているかを視察する

まだまだ気持ちの波が激しい日もあります。
励ますだけでなく、休息させるメリハリも必要なんですね。

援助の主眼点

  • 再発予防への援助

行けたり、行けなかったり、行きつ戻りつつしながらも、本人の頑張りが目に見えて現れ、全体を見ると回復に向かっている「立ち直りの時期」が「自己実現期」です。

長女の様子

教室で給食が食べられるように

「母子登校、授業中母親は教室で待機、給食は別室」というスタイルまで回復した小学1年生(当時)の長女です。

そのうち、図書や体育などの移動授業の時は、私は教室で待機できるようになりました。

担任が熱心に誘ってくれたり、友だちと一緒なのでテンションが上がったまま、私のことを忘れて移動できたりした為です。

そんな中、教室で給食を食べることのハードルが高く、なかなか実現できませんでした。

最初は給食を配膳する列に混ざることもできず、友だちが用意してくれたものをいただいたり。
友だちがどんなに誘ってくれても、長女の表情は青ざめ、力なく、別室まで無言で歩く姿は切なかったです。

別室では、美味しいと言って普通に会話もしながら食べていました。

そのうち、給食後の掃除に参加して5時間目、終わりの会まで学校にいられるようになりました。

別室で「そろそろ教室で食べれそう…」と何日か連続で言ったあと、ある日ついにそれが実現し、そこからはトントン拍子に回復していきました。

母子登校が必要でなくなった

教室で食べられるようになってからは、2時間目の終わりや3時間目の始まりに「もう帰っていいよ」と言ってくれるようになった。

ようやく娘と離れて、一人で帰ることのできた日を、今でも覚えています。
心の中で、スキップしていました。
(いや、身体もスキップしてたかも)

「やったー!!やったーーーー!!」と晴れ晴れしい気持ちで。

そして数時間後、不登校になってから初めて長女が一人で学校から帰ってきた姿にも感動しました。

ドアが開いて、ランドセルを背負った我が子の「ただいま~」

普通のご家庭なら、何も気に留めることでもないと思いますが、不登校家庭にとっては、ただ感無量でした。

翌週には、なんと、朝から友達と登校できる日がポツポツと。

その翌週には回数が増えて、さらに翌週は、5日間連続で朝から友だちと登校。
本当に嬉しかった。

給食を教室で食べられるようになってから1ヶ月以内の出来事でした。

環境が変わり、またもや欠席

回復し始めた頃、スクールカウンセラーから言われてきたことがあります。

これまでは、クラスにとって彼女はたまに学校に来る特別な存在。
誘ってあげないと動けない、手助けが必要な存在。
ある意味、「ちやほや」される状態だった。

それが、みんなと同じように登校できるようになったら、特別な存在、すなわち「クラスのお客さん」ではなくなり、「同等」、フラットになる。

そうなった時に、周りの友だちの態度や行動に『あれ?』と違和感を感じることもある。
そこは、本人が乗り越えていくしかない。

完全回復して1ヶ月後。
朝、学校へ行けない日が数回ありました。

学校まで連れていき、先生が迎えに来てくれると、すんなりついて行きました。

2年生の4月、スクールカウンセラーにこのことを告げると、『ひょっとすると、友だちと何かがあったのかもしれない』と。

友だちや私たち大人からすると何ともないことでも、長女にとっては何か引っかかることがあったのではないか?と。

元々、長女は敏感な性格なので、普通の人が想像できないようなことに違和感を感じているのかもしれないです。

↑当てはまることが多いので、参考になります。

毎日友達と遊んで元気いっぱい

とはいえ、放課後は、友達と毎日遊んでいました。

元気いっぱいで、完全に不登校から回復したと思いました。

たまに、「行きたくない」という日もあるけれど、先生と会えばすんなり行けるし、もう大丈夫だと思って、家族全員喜びを感じていました。

スクールカウンセラーの言葉

  • 私の予想以上に回復のスピードが速いです。 でも、これからも「イヤイヤ」が出る日もあります。 そこは、お母さんの経験と勘で、励ますのか少し休ませるのか選択してもらって大丈夫です。
  • 引き続き、友だちとたくさん遊んでください。 低学年児童にとって、学校は友だちと遊ぶことが中心なので。

まとめ

  • 子どもが落ち込んでいるなら、押すだけでなく、引いて休息させることも必要。
  • 日々は行きつ戻りつつしながら、全体的に見ると、回復へ向かっている。

シリーズは終了ですが…

⇒でも、これで終わらなかった…⇒​登校渋りの今後の対応【覚書】2~3年生「学校へ行かない」選択はリスキー
(2年生の2日目から、またもやピンチ…)

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