先日、1年生の1学期に不登校になって3学期に回復した長女の様子を、一連のシリーズ(全5回)で書きました。
記事に対するご感想をいただいたり、やりとりをさせていただいた中で、「低学年の不登校」で悩み、縁があって当ブログの記事を読まれた方に、もっと簡潔に伝えたい項目だけ集めた記事があった方がいいな、と思いました。
我が子が突然、「学校に行きたくない」と言い、寝耳に水の親御さんが「え!?何それ!!」「どうしたらいいの!?」となった時に、すぐ読んでもらいたい記事。
私の伝えたいこと(後悔していること、親が楽になることなど)をまとめます。
目次
最初に
不登校の原因は、単純ではありません。
引用元は、この本。
得るものが多く、おすすめです↓
詳細はこちらの記事にて↓
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入門書であり専門書、「不登校の子どもに何が必要か」を早くに読んでほしい
本を読んで「コレはすごい…」と震えたのは、久々のことだった。 不登校(登校拒否)に関する欲しかった情報が、全部入っていた!! 読了後、居ても立っても居られず、すぐに書いています。(投稿日:2016年1 ...
さきほどの引用のとおり、お子さんにより学校へ行きたくない要因は様々です。
2年生からまた学校へ行けなくなった長女、学校へ行けない理由はいまだに「分からない」(本人談)、ですから。
当記事でこれからお話しする内容は、あなたのお子さんのパターンには当てはまらないかもしれません。
ひとつのケースとして読んでいただければ幸いです。
こういう仮定で書いています
当記事を書くにあたり、【次女が入学後、もし「学校へ行きたくない」と言ったら】を仮定しています。
本当に起こってしまうと、私にとっては、二度めの子どもの不登校になります。
一度目の長女の時を振り返り、反省や後悔していることをふまえ、【二度目はこうしたい】という気持ちで書きます。
子どもが「学校へ行きたくない」と言ったら
それは、突然に起こります。
親にとっては、まさに青天の霹靂。
たぶん、子どもはそれより以前に行きたくない感情を持つことがあったのだと思います。
その子なりに頑張ったけど、やっぱり無理というラインを超えてしまい、親御さんに打ち明けた状態です。
- 抱きしめる
- 問い詰めずに「そうなのね」と聞き流すだけ
- 励まさない
- 助言しない
- 落ち着くのを待つ
抱きしめる
長女の時は、最初の数日は抱きしめたり、話し出すのを待ったり、良い対応が出来ていた。
その後、不登校が進み、なかなか抜け出せないようになると、学校へ行ってくれない腹立たしさから長女に可愛げを感じなくなり、抱きしめてあげられなかった。
後悔している。
問い詰めずに「そうなのね」と聞き流すだけ
- 「何があったの」
- 「何で行けないの」
- 「何でもいいから、教えて」
それを言いたくなるけど、言えば、子どもは「何かを返答しないと」と思い、何か関係ないことをこじつけたりしてでも発言するかもしれない。
実際、話し始めと話の最後の方では、子どもの主張が違っていたりすることがあった。
子どもの心を混乱させないためにも、親は余計なことを言わない方がよい。
子どもが話すままに聞くだけでいい。
励まさない
- 「〇〇なら行けるよ」
- 「がんばって」
これも言いたくなるけど、言っても全く効果がない。
頑張ってみたけど行けないから親に助けを求めてるんだよね…。
そこへ「できるよ」「がんばれ」って、響かないよね…。
余計に、気が重くなるよね…。
助言しない
- 「お母さんも行きたくない時があったけど、行ったよ」
- 「みんなだって行きたくない日もあるけど、行ってるんだよ」
- 「学校を休むと勉強についていけなくなって困るよ」
- 「小学校にも行けなかったら『仕事ができない人』って思われて将来苦労するよ」
- 「お母さんたちが生きてる間はいいけど、将来どうやって食べていくのか…」
小学校でつまづくなんて、将来が心配ですよね。
子どもの人生、詰んだ気持ちになりますね。
ついつい小さな我が子に説明したくなります。
事の重要性を知らせないと…!って。
私の個人的な推測ですが、
「環境(先生・クラスメートなど)が直接的な原因でなく、学校へ行きたくない」と訴える子は、言わない子よりは繊細で、考え込む性質が強い子だと思います。
親御さんが、詳しく説明すればするほど、繊細なその子の心に響いてしまいます。
その言葉のマイナスイメージだけが刻み付けられ、お子さんを縛り付けてしまうと、最近思うのです。
だから、助言は一切不要。
私が、不登校初期に、不必要な助言をしてしまったので、後悔しています。
「学歴がなければ仕事ができない云々」は、これから未来になればなるほど、関係無くなります。
詳細は、こちらの記事に書きました。↓
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強制登校させた結果、小学1年生の登校拒否児の親として吹っ切れた話
実は、小学1年生の長女が、5月半ばから登校渋り発動中です。 1年生なのに学校行きたくないってどういうこと!? 周りのお子さんは何の問題もなく通っているのに、なぜ我が子だけ無理なんだ? 何がいけないんだ ...
話題が少し変わりますが、最近読んだ記事に、考えさせられるものがありました。
あえて高校に行かず15歳で「コーヒーショップ」を構えた少年|ジモコロ
親御さんの寛容さとお子さんの向上心や意志の強さ、家族の仲の良さに感動しました。
こういうケースもあるのだと勉強になりました。
この記事がネットで拡散され、不登校だったお子さんの活躍が日の目を浴びる。
一昔前までは考えられなかった、ネットメディアの力があります。
今後は、学校へ行くことにこだわらず、お子さんの意志を尊重する家庭が増えていくのではと思います。
落ち着くのを待つ
長女の時は、最初の頃は、ちゃんと話を聞いて休ませて、双方納得の上で、欠席したり、母子登校していました。
でも、話し合いの結果、本人が「行く」と言ったのに行けない日が続くと、親としては焦りが出始めます。
本人が落ち着いていない状態で強制登校をしてしまうと、バトルになります。
登校渋り初期、バトルを繰り返し、長女の気持ちと私の気持ちは、離れていってしまいました。
本人が常に落ち着いた状態でいられるよう、大人が待つべきだったと後悔しています。
まとめ
助言も詳しく尋ねることも、不要だったんだなぁとつくづく感じます。
長女は、親の助言など全く関係なく、自分の気持ちが学校へ向かっていったら、そのまま登校していきました。
「大人がなんとかしよう」と思ってしまうのが間違いな気がします。
なるようになれ!と手放す気持ちを持って、子どもの発言に「そうなんだ」と頷くだけで良い、と気付いた1年でした。
そして、親自身は頷くだけではフラストレーションが溜まる一方なので、配偶者や信頼できる人に愚痴を聞いてもらいましょう~。
むーち(@mu_chiblog)でした。
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ちなみに、冒頭で触れた「小1長女が不登校からどのように回復したのか」の5回シリーズの第1弾はこちら↓
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小学1年生の不登校が回復に至るまで「序章」
小学校1年生の5月下旬、登校渋りが始まった長女。 無理矢理登校させても良くならず、結局休みがちになり、2学期は挨拶だけで帰ったり、放課後に行くような日が続きました。 冬になると徐々に学校で過ごせる時間 ...