「~したら?」は自由にさせているようで、実は大人の都合の押しつけらしい。
では、どう言えば良いのか?
少し分かってきたので記事にします。
小言は子どもの心に響かない
主人が休みの日に、子どもと接する私を見て、言い放った一言。
「ちょっとしたことでギャーギャー言い過ぎ」
その『ギャーギャー』言う場面の一例。
キッチンから主人が「もずく」の入った小さな深皿を長女に渡そうとした。
長女はキッチンの入り口に回らず、椅子の上に立ち、カウンター越しに受け取った。
(普段、椅子の足を傾けてカウンターに寄りかかったり、カウンター上の物を無駄に触るので、カウンター越しに何かをすることは避けている)
なみなみと調味酢が入った皿の中身に注意することなく、立ったまま椅子からポンと降りた。
横にいた私には、傾いて皿のフチのギリギリまでこぼれそうになったもずくが見えた。
その瞬間、
「危ない!今こぼれそうになったよ!もずく見た?そこ登ったらダメでしょ」
と、即座に反応して文句を言った。
長女は「えへっ」と小さく笑って食卓についた。
カウンター越しに渡してしまったことには非を認めた上で、主人は私に「うるさい」と言う。
「こぼれそうになったけど、こぼれなかったな。よかったな!」
くらいでいいだろ、と。
それとは別に、
「食べ物を持ったまま高いところから降りてはいけないよ」と、注意だろ、と。
いやいやいや、一歩間違えればもずくが調味酢ごと床にダイブしていたのに
(こぼれた!と思ったくらいギリだった)
それを見てしまった以上、そんな悠長に「よかったな」なんて言えないって!
ちょっと不服に思った私だった。
でも主人が、
「今の話は大袈裟だったにせよ(良かったな発言)、何かと長女のやることに小言を言い過ぎてる」
と指摘したので、それについては反省した。
お互いの実家は遠く核家族であるがゆえに、主人が言ってくれないと、自分の育児について客観的な意見を得ることが出来ない。
言ってくれたことは事実だと思う。
「さすがに、今のは『よかったね』とは言えないけど、今後、小言は控えるようにする(控えたい)」
と思い、そのように返事した。
当の長女は小言に慣れているのか、先ほどのもずくの件でも分かるように、へらっとしている。
だから、普段、私の言うことは響かないのだと思う。
発言(小言)が多すぎて、肝心な時に長女には届いていない?
平日は不在に等しく、週末しか接していない主人の発言・注意には素直に心を動かす長女。
普段の多言より、たまにの一言の方が効果的なのね…
過干渉にならないように育児のモットーとして実行していたはずだったが、再確認した。
「~したら?」は強制的?
それから、毎日の学習の促し方にも、主人から疑問が上がった。
長女の希望を聞いて一緒に決めた「勉強(※)を始める時間」がある。
※Z会のワークを1ページと楽器の練習5回。
ワークをもっとやりたければ、追加でちゃれんじ。
平日は15時半、週末は9時。
その時間を過ぎても長女が遊んでいた時に、私が放った言葉、
【そろそろワークしたら?】
が、主人には疑問に感じられるとのこと。
私としては、強制の気持ちはなく、ワークをするかしないかは子どもの判断に任せるという、ゆるい意味で使っている。
例えば、
「そろそろワークしたら?」
「うん、でもまだ遊ぶから終わってからする」
「OK」
これで、構わないのだ。
でも主人は、そうは思わないらしい。
主人は、
親の「~したら?」は、子供には「今からやったら?」ぐらいの強制力があるんじゃないか?と、言う。
「~したら?」を聞いて、子供がそれを始める。
一見問題なさそうに見えるがそれは、
【親の希望でやらせただけであって、子どもが自主的に動いたことではない】と。
そうではなく、子ども自身に考えさせないとダメだ。
「~したら?」と言う代わりに「~いつするの?」と言ったらどうか、との提案だった。
私の疑問
「~いつするの?」に、「あとでやる」と返され、その時間になった時に「眠い」「お腹減った」と実行不可能になるのが目に見えているが?
(実際、平日の夕方にそのような状況になるので、15時半に決めた)
主人の回答。
『その日は出来なくても、親は我慢する。
次回、どうなったかを振り返らせて、もう一度自分で決めさせる。
そうやって自分でやらせるしかない。』
ふーん…
頭では分かるけど、忙しい平日の夕方なんかは時間通りにやって、規則正しい毎日を過ごす方がよさそうだけど…。
主人曰く、
「それが大人の都合なんだよ」
というような話し合いが続いた。
一度、「決まった時間」案を取りやめ、「いつするの?」案に変更になった。
「今でしょ」までは、言いませんが(笑)
数日試した結果
・機嫌良くワーク&練習に取り組めるので、短い勉強時間&練習時間内で集中できた。
・機嫌が良いので、片付けや就寝準備など自分から進んで行った。
・言い争いにならないから親もご機嫌(笑)
決まった時間案では、時間を守らせたい私と後にしたい長女とで言い争いになり、長女が泣いて癇癪を起こし、練習すら出来ないなど本末転倒な日もあった。
言い争いでギスギスして、二人とも不必要にイラつくのでマイナスだらけだ。
それを考えると、主人の案が軌道に乗れば、家族みんなが笑顔になれてハッピー!
ちなみに、長女に任せてから、楽器の練習が出来ない日が数回あった。
楽器練習は時間帯の制限(騒音面から遅い時間が不可)の為、長女にとってワークより時間配分が難しいようだ。
私が「練習をさせていた」時と比べて、明らかに練習不足だ。
けれども、レッスン後に先生から練習不足を指摘されなかった。
長女の仕上がりに申し分なかったということだ。
私の心配は、取りこし苦労だった。
要は、【子どもが自分から取り組んだことは、身になっている】のではないか?
ちょっと、意識的に変えてみることにした。
意識的に口をつぐむ&「いつするの?」
まとめ
・「いつするの?」で子どもは自主的に動く
・子どもが自分から取り組んだことは身になっている