大阪府吹田市の国立民族学博物館(通称:みんぱく)へは、小学生の時と大人になってからの2回行ったことがあり、今回は3回目。
エキスポランドの思い出とか
8月中旬の平日。お昼前に到着。
帰省中の為、次女を両親に預け、長女と二人で。
普段はどこへ行くにも次女も一緒で、特に博物館系は場内が暗かったり展示品が怖かったり眠くなるとグズるので次女のペースで回ることになり、長女がつまらない思いをすることが多々ある。
機会があれば二人で外出したいなぁと思っていて、それを実現させたのだった。
万博記念公園の駐車場は5か所あるが、みんぱくに一番近いのは日本庭園前駐車場。
平日800円、土日祝日1,200円。日本庭園前駐車場だけでも600台超なので、万博記念公園のイベントや万博記念競技場でJリーグの試合がある日以外は余裕だと思われる。
(Jリーグの試合開始前は周辺道路が混雑するので、試合の日はなるべく避けた方がいいと思う)
最寄り駅は、大阪モノレールの万博記念公園駅と公園東口駅。距離的にはどちらも同じくらい。
関東住みになる前はよく遊びに来ていた地域で、とても懐かしい。
廃業した遊園地エキスポランドの跡地にもうすぐエキスポシティ(※)が開業するので、工事で周辺道路や景観がだいぶ変わっていた。
※2015年11月19日開業 大型複合施設「EXPOCITY」
エキスポランド、毎年遊びに行ったなぁ。
昔はプールもあって(新生万博プールは数年で消えたけど、昔のプールは結構長い間営業していた)朝からプール、夕方からエキスポランドというコースが小中学生だった私の夏休みのお楽しみの目玉であった。
跡地と言えば、2009年度に廃止された大阪府立国際児童文学館(※)も思い出深い。
子供の頃はそこが国際的な児童文学研究機関だとはつゆ知らず、普通より広くて綺麗で色んな種類の本を読める図書館だと思ってよく遊びに行った。
館内の記憶はほとんど無いけれど、現在の図書館や博物館好きの性格が形成されたのは児童文学館のおかげかもしれない。
万博記念公園の北部施設へ行くと、それを思い出して少し寂しくなってしまう。
※廃止・移転後の児童文学館については、エル・ライブラリーさんに興味深い記事があった。
みんぱく!
日本庭園前駐車場から、みんぱくは近い。
自然文化園入園ゲートの右横のみんぱく用通用口を通ると右手奥にみんぱくがドンと見えている。
1階は広々していてレストランとミュージアムショップ。
2階が展示フロア。
3階は図書室。
夏休みだからか、若者グループより親子連れが多い。
そして外国人もよく見かける!(特にアジア圏の人)
観覧料は、学生以外の一般は420円。
夏季観覧無料キャンペーン(8月1~25日)で、なんと高校生以下と65歳以上は無料!お得!
それから、毎週土曜日は小中高校生は無料。
各種割引もありますので詳しくは公式HPにて。
忘れてはいけないのが観覧券売場で借りられる、みんぱく電子ガイド。
音声と映像で構成された展示解説を得ることができる。しかも無料。
長女は未就学児なので解説自体を理解できないかと思い借りていないけれど、小学生以上のお子さんのほとんどがレンタルしていた。
白いボディで一見PSPのようだった。
展示について
所狭しと展示された資料に、長女は「どこから見るの!?」と困惑気味(^_^;)
儀式で使う仮面に最初「怖い」と言って近寄ろうとしなかったけど、「よく見ると面白い顔してるよ」などと誘ってみたら少しずつ歩み寄り、怖いとは言わなくなった。
長女は世界の主要な国や、東・東南アジアの国のことをなんとなく分かる程度のレベルだけど、展示エリアが変わるごとに「ここは○○なのね」と納得して観覧していた。
失礼ながら、発展途上国の生活様式を知った際は「日本でよかった~」などと言っていた。
そこから何を考えるかは、もう少し年齢を重ねた際にもっと踏み込んで疑問を持ったり感銘を受けたりすることが出来るのではないかと思う。
今は6歳程度なので、世界は広い・多種多様な民族が生きていることをなんとなく実感してくれたらいいかな。
独特だなぁと思ったのは、ガラスケースに入っている展示品は少なく、ほとんどが剥き出しに展示されていることだ。
手を触れられないように透明な壁やロープで仕切った物もあるが、自分と同じ空気の中にあるのですごく身近に観察することが出来る。
後述のクイズで、台の上に安置されただけのインドのガネーシャ像を観察する時に、長女が像に触れてしまいそうになって注意した。
すると、巡回していた女性職員が「触っても大丈夫ですよ」と笑顔で言ってくださった。
確かに「触らないでください」の表示は無い物がほとんど。
だからと言って、触らないけどね。
もし貴重な文化財を破損してしまったら…。怖すぎる(゚Д゚)
破損した際に「禁止されてないから」なんて苦しい言い訳をして逆ギレする人いるんだろうか。
そんな人には来てほしくないな…。
前回来たのは、確か12,3年前だったかな。
展示内容がだいぶ変わった気がする。
タッチパネルで展示資料について詳しく見ることが出来たり(音声が出る物も)、触れる展示が増えたような…。
また、面白かったのは「言語」エリア。
はらぺこあおむしの各国翻訳絵本が揃っており、機械で読み取らせて朗読を聴くことができる。
発音記号のような文字のスタンプを組合せて押すとその音声が聞こえる不思議なテーブルや、日本各地の方便で桃太郎のお話を聴くことが出来たり。
その中のひとつ、東京の若者ことばバージョンの「そこにぃ、ちょ~大きい桃が流れてきてさぁ」という感じの若い女性の語り部に笑ってしまった。
他には点字で文字を書く体験が出来たり。
はらぺこあおむしの点字バージョンも見られる。絵の部分はフェルトや厚紙などで細工してあり、触って楽しむことが出来る。
触って良い楽器は、横に演奏風景とリズムの映像が流してあるので曲に合わせて挑戦してみたり。
屋敷の展示は、靴を脱いで上がることが出来るので長女が喜んでいた。昔のトイレが気になっていたけど無くて残念そうだった。
飲食とは関係ないけど、アートと言えば、進入不可が残念な中庭。
人間を色々配置して撮影したいなぁ↓
展示場クイズ
現在、夏休みの催し物として、「展示場クイズみんぱQ」を開催中。
南アジア展示の中に9問の問題があり、正解率に関係なく全て答えた人には景品がもらえる。
ほとんどは展示資料の説明書きに答えがあるので小学生でも解ける。
2、3問は考えて解く問題。
食事
レストラン
お昼ごはんを食べる為、有料ゾーンから一度退出し(再入場可能)14時過ぎにレストランを覗くと入店待ちが出ていた。
前回食事をした際は、フォーやナシゴレンなど美味しかった。
友達はタイカレーを食べて、美味いと言っていた。
少し値段が高い気もするけど…。
休憩場所
小さな休憩場所(飲食不可)は展示場内に複数あり、その椅子まで展示品か!?と思ってしまうような物ばかり。
佇まいがアート!
モダ~ンなこあがり。
靴を脱いで休憩できるのが嬉しい(飲食不可)↓
そういえば、地下1階に飲食物持ち込み可能な休憩所があるのに、写真撮りに行くの忘れてた…。
軽食は外で
この日は二人ともお腹が空きすぎてレストランの行列を待っていられなかった為、みんぱくを出てすぐのところにある無料休憩所レストハウス ローズパークへ行った。
パンや軽食、バラのソフトクリームを売っている。
近くのバラ園が賑わっている際は人も多いかもしれないが、真夏で中途半端な時間なのでお客さんは一人だけだった。
パスタとパンと飲み物、食後にバニラソフトクリームを食べたら元気が出た。
ソフトクリームはワッフルコーンで、350円の割に量が多くて良かった。
無料ゾーンも魅力いっぱい
みんぱくの無料ゾーンには、ビデオテークといって映像を自由に観られるブースが幾つもある。
世界中の人々の暮らしや儀礼などの映像を色々な検索手段で探せる。
もちろん、気になった展示資料から検索することも出来る。
長女は現在、外国(特に東・東南アジア)の住まいや暮らし、調理方法などが気になっているので、展示資料でも食いついていたチワン族の高床式住居の映像を探して視聴したら、展示で見た家がそのまま映像に出てきたのですごく喜んでいた。
そして、展示では再現できない1階で飼われている家畜や調理中の様子、稲刈りや町の市場の様子に見入っていた。
見たことのない状況、暮らしを見てワクワクしていたので、連れてきて良かったなぁ~と思った。
本人の希望で他に数本映像を見ていたら閉館時間になってしまった。
3階の図書室も無料で利用することのできる施設。
3階まで行かなくても、ビデオテークブースの横に、展示資料に関連する図書や児童書を自由に閲覧できるちょっとした図書室のようなスペース(探求ひろば)もある。
ここには触れられる展示もあり、マニ車やサボテンの楽器などを体験できる。
まとめ
・触れられる展示が多数あり、幼児でも楽しむことができる。
幼児が「日本とは違う世界」をなんとなく理解して、他の国の文化や暮らしに興味を持った時に是非…刺激沢山な博物館です。
↑コレお土産に買いたかったw コップのフチの太陽の塔!!太郎風のロゴだけでワクワクしちゃう。
1階のミュージアムショップ手前にありました。
ガチャガチャ4台、中身は僅かだった。
⇒2回目の民族学博物館。子どもの疑問がすぐに解決できて嬉しかった話。