小学1年生で習う足し算・引き算の話です。
たし算とひき算に、色々なパターンの問題があるのをご存知ですか?
求める式は簡単なのに、考え方は奥が深いです!
もし、お子さんが文章問題でつまづくことがあるなら、問題文がどのパターンなのかを知ることで、復習を重点的に行えて効率が良いですね。
目次
なつやすみ問題集
きっかけは、Z会の夏休みの特別問題集でした。
8月号には、普段の教材とは別に、この冊子がついていました。
1日1ページを取り組みます。
奇数日は算数、偶数日は国語の問題。
算数は、全てが文章問題。
長女は今まで、「どちらが○○個多いでしょう?」の問いの答えに「○○個」としか書けなかったところ、この問題集に取り組んでからは、「●●が○○個多い」と完全な形で答えられるようになりました。よかった!
国語は、「ごめんね さとしくん」(※)という児童書からの、読み取り問題のみ。
問題文が最終回まで続くので、解くほどにお話が進み、この先どうなるのーとハラハラして楽しんでいました。
※末吉暁子作/佼成出版社/1990年11月
算数も国語も全て文章問題という構成です!
色々なパターン
Z会では、
たし算は、合併と増加
ひき算は、求残と求部分と求差
を、1年生で習う基本パターンとしています。
たし算
合併
○○が7個、△△が2個あります。合わせて何個でしょう?
増加
○○が3個ありました。そこへ、4個ふえました。○○は全部で何個になりましたか?
ひき算
求残
○○が8個ありました。6個食べると、残りは何個でしょう?
求部分
○○が9個ありました。そのうち、赤い○○は3個です。赤くない○○は何個でしょう?
求差
○○が6個、△△が4個あります。○○は△△より、何個多いでしょう?
(または、どちらが何個多いでしょう?)
何となく…
違いがお分かりになったでしょうか?
Z会小学コースでは、上記5つのパターンの問題が解ければ1年生の理解として十分とし、それ以外のパターンは発展問題として秋以降に勉強する予定。
発展問題の第一弾として、夏休み問題集に登場したのが、以下のパターンです。
発展問題
逆思考
先程挙げた、「増加」の例題を使って説明します。
「○○が3個ありました。そこへ、4個ふえました。○○は全部で何個になりましたか?」(増加)
「○○が3個ありました。そこへ何個かふえたので、全部で7個になりました。ふえたのは何個でしょう?」【逆思考】
どちらも、「3個から4個増えて全部で7個」という「増加」の出来事です。
けれど、【逆思考】の問題文では、たし算の問題と見せかけつつ、既にある数と新たに増えた数の差をひき算で求めないといけない。
出来事の順番通りに考えればよい順思考の問題と比べて、はるかに難しいらしい。
その他
他には、
指定された順番から全部の数や残りの数を求める【順序数】
答えを求める際に関係のない数の記述がある【過条件】
「物と人」など異種間で差や全体量を求める【異種量】
足りない数を求める【補加】
の文章問題が出題されました。
計算自体は、繰り上がり・繰り下がりのない、簡単なものです。
ですが、問題文をしっかり読み解く力が、1年生でも必要とされることに気付かされました。
ちなみに、長女は【補加】の問題を間違えていた…。
一番ストレートな表現だと思うんだけど(笑)
まとめ
・Z会の解説書はやっぱり面白い
Z会は大人の好奇心もくすぐってくれました。くすぐられた、むーち(@mu_chiblog)でした。
見直し嫌いな小1生が、見直しと発展問題に取り組んでくれた方法(私の別ブログへ飛びます)
Z会、ドラゼミ、チャレンジの1年生4月号。各社の違いや感じたことは?