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しのびがたい愛の行方

博物館・美術館

草間彌生展で圧倒されてクラクラ。子どもと一緒に行ってきたよ。

更新日:

小1の娘と国立新美術館(東京 乃木坂)へ行ってきました。

草間彌生「わが永遠の魂」展を観るためです。

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(投稿日:2017年3月14日)

目的

長女は絵を描くことが好きで、家では没頭している。
でも、小学校の図工には苦手意識があるようだ。

半年もの間不登校だったきっかけも、図工に関係があった。
(詳細は、小学1年生の不登校が回復に至るまで「序章」にて)

長女の性格上、親が見て「どうでもいいこと」「こだわりは不要」だと思う部分に限って、変に「完璧主義」な面がある。

図工の時間の、手法や題材のルールの縛りを嫌がる一方(渋々やっている)、『自由にどうぞ』と言われると描けなくなるらしい。
(現在は課題によっては、自由にのびのび表現できるようになってきました)

無難な学生時代を過ごし、いい意味でも悪い意味でもニュートラルな感情で授業をこなしてきた私には、長女の感覚が全く理解できない。
手法やルールは自分の考えを排除して言われたとおりにやればいいし、『自由に』と言われたなら本当に自由勝手に描けばいい。
それだけの話。

不思議だけど、長女にはそれが難しいようだ。
難しく考えすぎるのか、わがままなのか、完璧に描かなければという内なるプレッシャー(誰も何の圧力もかけていないのに)が去来するのか。

主人は、このような感覚が長女の持ち味であって他の子にはない面白い部分だから(そのせいで不登校になったのだと思う)、「学校の求める行動」に染まり切ってしまったら、もったいない、と言う。
長女の感覚の凸凹を無理に強制するのではなく、視野を広げる手伝いが出来たらいいなぁと思っている。

7歳の長女にとって「絵」というと、女の子や部屋や木や草花、乗り物、動物など、目に見える身近な物体を描いた世界。
今回、草間彌生の作品を体感することで、目に見えない内なるものの世界の存在を知るきっかけになればいい、「こんなにも自由に好きなように描いて良いんだ」という許容のメッセージを少しでも肌で感じてくれたらいいな、と思い展覧会へ足を運ぶことにした。
(動機の50%は自分が行きたいからだけど)

もちろん、本人が興味を持たなければ行かなかったのだけど、公式サイトを見せたら「このおばちゃん何で髪の毛赤いの?」「行く!」と楽しそうに言ったので決行となりました。

混雑

土曜日の開館ちょうどに着きました。

乃木坂駅直結の入り口の券売所には2、30人が行列。
並ぶ気になれず、スマホから電子チケットを購入。

美術館の中に入ると、草間展の展示室出口にあるグッズ売り場のレジの列が出来ていました。

後で分かったのですが、この時(10時過ぎ)に並んでいた人達が、正解だったのです。

草間彌生展東京2017

後ろに列をなしているのがグッズ売り場のレジ待ち。10時半。

12時前のグッズ売り場は身動きがとれないほど大混雑だし、購入のレジ列はめちゃくちゃ長く伸びていました。
私も少し並びましたが、全然進まないので、購入を諦めました。

こういう時に限って、欲しいグッズがたくさん(泣)
諦めきれなかったら、会期中にもう一度来て朝一番に購入するぞ!
(グッズ売り場はチケットなしで入れます)

来場者数に対してグッズ売り場が狭すぎるので、他の広い場所に移すなど、配慮してもらいたいなと思った。

ちなみに、13時過ぎの正門前の券売所も行列となっていましたので、観覧チケットは事前購入がいいですね。
この混雑ぶりは、ミュシャ展の最初の週末の影響かもしれません。
(館内の別の展示室ではミュシャ展が始まったばかりです)

国立新美術館子供連れ

正門と券売所

電子チケットは、スマホか印刷したQRコードをチケットもぎり係の人に見せると、スキャン後、公式チケットの半券をもらえます。
チケット半券を記念に残しているから欲しい!という人も安心ですね。

肝心な展示室の混雑は、10時半~12時過ぎの時間帯で、人は多めだけど、見にくいということはなかったです。
ゆっくり鑑賞するには最前列に加わりジリジリと移動するしかないですが、長女でも耐えられるくらいです。

音声ガイド

草間彌生音声ガイド肉声

我が家は音声ガイドが好きで、たいてい借ります。

草間彌生が語り、朗読し、歌う!」のキャッチコピーのとおり、ご本人が本当に語って詠んで、歌ってる!!

「マンハッタン自殺未遂常習犯の歌」では、テンポや音程が不思議すぎてニヤけましたが、草間さんが最後泣いているように聴こえ、長女と二人で「泣いてたよね!?」と確認し合いました。

悲惨な少女時代を送った」「毎日自殺を考えている。考えない日はない。昨夜も考えた」など、生々しいインタビュー音声を聴いていると、作品の背景や悲壮感がありありと伝わってきて、茫然としてしまった。
(「自殺」ではなく「死」かもしれません、うろ覚えですみません)

  • 番号パネルがない音声もあるので、先にガイドリストに目を通そう!
  • 1台:550円(約35分)

私は帰宅してからリストを見たので、個人的に好きな詩《求道の輝く星は遠く》の朗読を聞き逃してしまってショック!!

展示

展示室内

とても広い部屋の四方の壁面に《わが永遠の魂》シリーズがずらっと掲げられている。
(この広間のみ、撮影可能)

わが永遠の魂2017

わが永遠の魂2017

わが永遠の魂2017

思っていたより一枚一枚が大きく、とても圧倒された。

そんな中、長女が「あ、これおばちゃんの後ろにあった絵だよ」と、教えてくれた。

しのびがたい愛の行方

《しのびがたい愛の行方》2014年 ©YAYOI KUSAMA

数回しか見たことのない絵を、132枚の中から、すぐ見つけることができるのか、と少し驚いた。

似たようなモチーフが使われている絵もあるし、100枚以上もの絵に囲まれている中、私の反応速度はかなり鈍っていた。

死の瞬間

《死の瞬間》2013年 ©YAYOI KUSAMA

この広間から出て、もう一度戻ってくるまでの間に、草間彌生の世界、これまでの人生を辿る展示になっている。

少女時代や初期の作品を観たり、渡米中の映像に心を奪われたり、鏡張りの空間に無数の光が輝くインスタレーション《生命の輝きに満ちて》の中を歩いて体感し、屋外に鎮座した《南瓜》を他人事のように眺めてみたり。

2017年作の《黄樹リビングルーム2017》を見ていると、草間さんがそこに座っていて話しかけてくるかのような、とても身近な存在感。
不思議。
ほんとに不思議。

一周し、最初の広間に戻ってくると、《わが永遠の魂》シリーズの各絵画の題名の意味が理解できるかのような気持ちになっていることに驚く。
一度目に見た感覚と全然違う。

草間さんがやりたいことはまだまだあるんだろうな、意欲が尽きることがないんだろうな、と、圧倒的なエネルギーを感じた。

天国へ昇る入口

《天国へ昇る入口》2013年 ©YAYOI KUSAMA

余談ですが、私はこの後2、3日の間、心がざわざわして何も手につきませんでした。
(家事とか生活はできるのだけど、何かに没頭する行為ができなかった)
影響力がすごいです。
子どもと一緒だったから自分のペースで回らなかったのが、良かった。
一人で行ってどっぷり浸っていたら、頭がぐるぐる、ぼーっとしていただろうな。

おそらく、「性の抑圧と放出」「生と死」という目に見えない渦巻くような感情のパワー・エネルギーのたぎりに晒されて、精神的に疲れたんだと思います。

他には、徳島県の大塚美術館無数の宗教画に触れた後にも頭がくらくらして気分が悪くなりました。
あの空間は好きだったのに。なぜ?

普段の芸術鑑賞では感じることがないんですけどね、今回で2回目です。
うーん、言葉に出来ない、この感覚…。

展示室外

ロビー内

展示室の入り口付近に、《オブリタレーションルーム》という参加型展示があります。

小部屋の入口でチケットを提示すると、水玉のシールがもらえます。
小部屋の中で、自由に気の向くままに貼ります。

オブリタレーショーンルーム

なにこれーーーー!!水玉が!!すごい!!!」と、長女は喜んで貼っていました。

草間の自己消滅(Self Obliterations)と表現される、自己を消滅させ宇宙の自然に還る有り様(この部屋では家具などが)を体感できます。

私にも水玉描いてほしい。消滅してみたい。

オブリタレーショーンルーム

テラス

1階のカフェからテラスへ出ると、草間水玉でラッピングされた木々《木に登った水玉2017》を鑑賞できます。

国立新美術館カフェ草間水玉

また、テラスを右手奥へ進むと、青空が反射して眩しいミラーボールの大群、《ナルシスの庭》があります。

ひっそりと展示されていて、人だかりゼロ。
気づかず帰った人もいるんじゃないかと思ってしまいました。

裏庭

展示室から見えていた《南瓜》を間近で観るには、乃木坂駅方面への出入り口を出て、券売所の前を右手に折れて、裏庭へ。

草間南瓜と六本木の空

デーンと鎮座しているかぼちゃ。
都会の真ん中、青い空と黄色い物体と水玉。
かわいい。

ところどころに穴が開いていたのが印象的。

長女の感想

「面白かった。
ちょっと気持ち悪いのもあった」

まぁ、当然というか。
草間さんが小さな頃から悩まされた幻視(すみれの花が人面に見えたり無数の水玉が迫ってくる恐怖)から逃れる為にモチーフを描き続けたのだから、怖いとか気持ち悪いという感想は失礼なことではないと思う。

アートライブラリー

国立新美術館は、常設展のない美術館です。

公募展など無料で観ることの出来る展示もありますが、基本、企画展ごとのチケットが必要になります。

長女は水墨画や書道の鑑賞より図書館へ行きたいと言ったので、3階の「アートライブラリー」へ。

アートライブラリー国立新美

会期中の展覧会カタログ(草間彌生展、ミュシャ展)やアーティストの特集本もあり、読み耽りました。

長女は建築家の作品集を2冊。

日本建築の見慣れない間取りを見たり、豪邸チェックをして面白かったみたい(笑)
白黒のページが多かったらしく「カラーで見たいのに」と愚痴っていました。

私は、草間彌生関連本を。

この本、すごく面白かった。
草間さんの半生や作品の背景がすごく分かりやすく、ドキュメンタリー映画のメイキングなど、興味深い内容だった。
買いたい。

時間が許すならもっと読みたかったけど、お腹が減ったので退室しました。

ランチ

13時頃、1階カフェと3階レストランは満席

カフェは座席数が多いので待っていればいずれ座れるだろうけど、草間展に入る前にここでお茶したので(テラス写真の飲み物です)違う店に行きたいなーと思い、六本木ヒルズへ移動。

迷いながら歩いて10分程度でした。
早い人は5分かからないかも。

目をつけていたエスニック料理のお店は、ランチタイムには長女の食べたい「フォー」がなかった(月曜はある)為、少し移動し、ノースタワーB1にあるベトナム料理のお店へ行きました。

ロータスパレス 六本木ヒルズ店

地下鉄六本木駅が近くて、帰りは便利でした。

子どもと楽しめるキッズデー!

草間彌生キッズデー

草間彌「わが永遠の魂」展では、春休みの3月28日火曜日に、中学生以下のお子さんと保護者だけが鑑賞できるスペシャルな1日が用意されています!

美術館デビューのお子さん、出産して美術館から足が遠のいていたお母さん、妻を置いてでは気が引けて一人で美術館へ行けなかったお父さん、みんな一緒においで♪

  • 3月28日(火)10時~16時30分まで(最終入場は閉館30分前)
  • 対象は、中学生以下の子どもと高校生以上の保護者
  • 未就学児は保護者同伴での入場
  • 中学生以下は無料(普通の日と同じです)
  • ベビーカー入場OK(普通の日でもOKです)
  • この日に限り、途中退出・再入場可能
  • お絵かきコーナーなどの開催予定
  • 来場されたお子さんに特製「草間彌生缶バッジ」プレゼント!(数量限定、無くなり次第終了)
  • 休館日につき、他の展示室や館内のレストラン・カフェの営業はなし

缶バッジええな~、お絵かきも!

概要

  • 会期:2017年2月22日(水)~5月22日(月)
  • 休館日:毎週火曜日 (5月2日は開館)
  • 開館時間:10時~18時、金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
    ※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20:00まで開館
  • 会場:国立新美術館 企画展示室1E【東京・六本木】
  • 当日観覧料金:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円

まとめ

  • 撮影可能スポットでは、カメラは禁止。(スマホ、携帯のカメラのみOK)
  • 参加型の展示もあり、子どもも楽しめる。
  • 3月28日のキッズデーが面白そう!
  • 音声ガイドには、番号パネルが出ていない番号もあるので、注意。

今も、自分で撮った写真を見ているだけで、鳥肌が立って、頭がボーっとしてしまう。
圧倒的なメッセージ力というか、パワーに捕まってしまう。
私、変なのか?
不思議体験をしたむーち(@mu_chiblog)でした。

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