神奈川県平塚市で開催中の、ブラティスラヴァ世界絵本原画展へ行ってきました。
ブラティスラヴァはスロヴァキア共和国の首都。
絵本芸術を通じて各国文化の架け橋となるべく、ブラティスラヴァで1967年に第1回展が開催。
2015年秋には第25回50周年を迎え、芸術性の高い作品やユニークな作品が集まる世界最大規模の絵本原画コンクールとして知られているんですって。
過去のグランプリに輝いた、瀬川靖男(1967年)、中辻悦子(1999年)、出久根育(2003年)の作品をはじめ、多数のノミネート・受賞作品を鑑賞できますよ。
(敬称略。以下同)
30分くらいで観られるかなと思っていたら、ノンノン、1時間半以上滞在していました!
作品数も多く、見ごたえ抜群の展覧会でしたー!!
行くことになったきっかけ
インターネットで、会期中の展覧会情報を色々チェックしていた時。
ポスターに使われているミロコマチコのパワフルな猫の絵を見た長女が、
「この絵…、やっぱり。ミロコマチコさんだと思った」
と言った。
私は、失礼ながら名前を知らなかったので、
「何で知ってるの?」と尋ねたら、
「『コレなんで商会(※)』で見たことあるよ」
とのこと。
(※NHK Eテレで放送中)
他にも、モンゴル好き長女の好きな絵本「スーホの白い馬」も載っていたので、
「あー!これ、赤羽末吉さん♪」
(なぜかフルネームで言う)
と、嬉しそうに反応した。
…なぜ長女が、赤羽末吉を知っているかというと、今使っている読書ノートに著者を書く欄があって、そこに書いた時に覚えたようだ。
ノートには赤羽作品が2冊あった気がする。(未確認)
これは、見に行くしかないぞ…。
長女は学校へ行ったり行かなかったり(教室には入らない)で、私が疲れてしまい、ちょうどお休みをもらっていた期間だったので、次女が幼稚園へ行っている平日の午前中に二人で行くことにした。
平塚市美術館
駐車場
無料、70台。
平日10時過ぎ到着、駐車場は7割くらい埋まっていた。
帰るときに、
「車の数と、美術館の中にいた人数が合わないねー」と、長女がチェックしていた。
…まあ、そういうことですね(汗)
1階受付で駐車券を機械に通してもらいます。
レストラン
- パスタ単品1,000円
- パスタランチ(スープ・サラダ・コーヒー・デザート)1,500円
- 天然のかき氷850円
大雑把なメニューの一例はこんな感じ。
お肉などのランチコースもあり、12時過ぎには結構お客さんが入っていた。
建物・設備
建物の周りを水が流れていて、素敵な外観だった。
1階には、受付とレストランとトイレ。
(他には情報スペース、ホール、ライブラリー)
2階にはトイレが無いので注意。
受付で、観覧料を支払う。
中学生以下は無料。
絵本原画展は親子割引があり、通常大人900円のところ、親子や祖父母と子供のペアで720円で観覧できる!
- 2階は飲食禁止。展示スペースには水筒も持ち込めまない。
(入場口で預かり有り) - 場内撮影禁止
原画と絵本を見比べられる
中は4つ5つくらいのスペースに分かれていて、先の2部屋には、部屋の真ん中に、展示されている原画の絵本が自由に読めるように置いてある。
長女が絵本を真剣に読んでいたので、滞在時間が長くなった。
長女の知っている作品が結構あり、発見しては、嬉しそうにしていた。
特に、「キャベツくん」の「ブキャ!」には、展覧会場だというのに、二人でクスクス笑ってしまった。
何回読んでも笑えるブタ山さん。
キャベツくんの洞察力と大人臭さがたまらない一冊。
長女は、井上洋介の絵にも、「プーコンの人だ!」と、反応していた。
展示されていた原画は知らない絵本だった。
原画に、タイトル色の指示が貼ってあって、絵本作家の仕事面を見た。
原画は小さく、絵本になったら大きいサイズの作品であったり、
逆に、原画は大きいのに、絵本ではとても小さくなっていたり、絵本によって色々なパターンがあり、面白かった。
雪を透明フィルムに描きこみ、絵本では絵とフィルムが重なって印刷されているものや、背景が違う色で印刷されているものなど、
原画と絵本を見比べることが出来るので、大変興味深かった。
後半の部屋は、2015年のノミネート・受賞作品が続く。
後半は、部屋の中央に絵本は無く、作品の横に置かれているパターン。
こちらでも、絵本を手に取って読むことができる。
個人的に気になっていた、樋口佳絵の作品が見られて嬉しかった。
恐いもの・奇妙なものに好奇心があるお年頃の長女、ベンチに腰掛け、読み耽っていた。
それから、漫画家の松本大洋の原画がすごく綺麗で魅入ってしまった。
雪のシーンの白色のフィルムがかかったかのような膜の感じがとても。
目録を見ていてスゴイなーと思うのは、個人蔵と作家蔵が多いこと。
この原画展の為に、みなさん協力してくださったのだと思うと、感慨深い。
二度と同じ顔ぶれの展覧会は見ることが出来ないかもしれない。
ちなみに、作品のナンバリングは全部で79。
1つのナンバーにつき、複数の絵画の作品もあるので、だいたい100点の作品数だと思う。
かなり見ごたえがある。
長女の感想
絵本があって楽しかった~(*^^*)
会場の外
会場出口左側に、靴を脱いで上がれるスペースがあり、展示されていた作品の絵本が自由に閲覧できるようになっていました。
会場内ではゆっくり読めなかった方も、ここでリラックスして読むことができますね♪
私が行ったときは、赤ちゃん連れの親子が数組いました~。
同時開催
半券で「山の絵 夏の所蔵品展」も観覧可能。
横山大観など見られます。
概要
- 会場:平塚市美術館
- 会期:2017年7月8日(土)~8月27日(日)
- 時間:9時半~17時
- 休館日:月曜日(祝日は開館、翌日閉館)
- 観覧料:大人900円、高大生500円
(親子ペア 720円) - 巡回:無し(国内巡回の最終地)
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